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福岡大学商学部経営学科/モリタゼミ

君の名は と 古典の関係性

こんにちは!

前回のゼミでの活動を書いていきたいと思います!

 

今回も古典を教えていただきました。

テーマとしては映画「君の名は」

 

「君の名は」自体1回しか見たこと無かったのでどんな印象を持ったかというのは少し難しかったです笑

アニメーションが凄く綺麗だったこと、サウンドトラックが良かったなあ〜!とかそこまで内容自体は覚えてなかったです。

 

 

さて、この君の名はですが、実は2つの古典分がモチーフとなっているそうです。

 

とりかえばや物語

 

昔々の平安時代左大臣に2人の子供がおり、一人は軟弱な男の子で、もう一人は勝気な女の子でした。

「この二人が入れ替わってくれればなぁ」と考えた大臣は、男の子に着物を着せてを「姫君」として育て、女の子には男装をさせて「若君」として育てることにしました。

そこからは波乱の人生で、若君は同性である右大臣の娘と結婚するものの妻の不貞で離婚をしたり、友人の宰相中将に女性であることがバレて、宰相中将の子供を身ごもったりしました。

姫君(でも男性)の方も、主人である女東宮天皇の娘)と関係を持ったりしましたが、最終的には「姫君」「若君」とも元々の性別に戻って幸せに暮らしましたとさ。

 

 

いい意味で古典っぽくないなと思いました。なんだかエンタメ性のある古典だなあと。

 文字だけでも結構面白いのでじっくり読んでみたいです。

結構驚きだったのは昔から男女の入れ替わる物語があることでした。やはり古典は奥深くて面白いですね。

 

 

 

 

小野小町

『思ひつつ寝ればや人の見えつらむ 夢と知りせば覚めざらましを』(訳:あの人のことを思いながら眠りについたから夢に出てきたのであろうか。夢と知っていたなら目を覚まさなかったものを)

 

小野小町のこの和歌はなんだか見たことがあるような気がしました。

そしてなんだかきゅんきゅんする和歌ですね笑

夢と知っていたなら目を覚まさなかったのにという表現がとても素敵です。

 

この2つの物語を組み合わせたりしながらできた「君の名は」

男女入れ替わる物語は他にも沢山あると思います。

私は最初男女入れ替わりと聞いて「らんま二分の一」を思い出しました!

キッズステーションがなんかで毎週あっててずっと見てたのを覚えています😊笑

それでもこの君の名はの面白いところは最後の最後にタイトル回収があることや、隕石などSFな要素がありながら恋愛に発展していくのがいい所だなあと思います。

古典文学が関わっているからこそ面白いと感じる点が多々ありました。

 

 

そして最後に課題ですが「物語を引用、変奏しながら表現したい内容はなにか」

 

個人的に考えたのは相手のことを考えて行動すること、想いを伝えることの大切さがあらわされているのかな、、、?と思いました。

君の名はでも、とりかえばやでも男女逆転して人生を歩むことで相手の立場にたち考え苦悩しているシーンがあります。どちらの作品も結局は元の性別に戻ってしまいますがそれでも相手になりきり生活したことに変わりはありません。

考えることがすごく難しいのですが物語を引用、変奏した物語って沢山あると思います。共通している点は昔の人も今の人も同じ人間であること(考えること、面白いと考えることが一緒など)、現代×古典 の表現があるのかな、、、?と思いました。

 

 

古典は奥深いけどめちゃくちゃ難しい!!笑

面白い作品が沢山あるのでゆっくり読んで行きたいです。